生命の基礎となる元素。ダイヤモンドや黒鉛など、異なる結晶構造を持つ同素体が存在。鉄鋼製造、電子材料、医薬品など幅広い分野で利用。
実用金属として最軽量。燃焼時に強い光を放つ。合金材料(航空宇宙産業)、脱酸剤、医薬品(制酸剤)などに利用。
軽量で加工しやすく、優れた耐食性を持つ。地殻中に豊富に存在する。建築材料、輸送機器、包装材料(アルミ缶)など用途は多岐にわたる。
鋼鉄に匹敵する強度を持ちながら、重量は約半分。耐食性、特に耐海水性に優れる。航空宇宙産業、化学プラント、医療用インプラントなどに利用。
少量添加するだけで鋼の強度、靭性、耐熱性を著しく向上させる。特殊鋼、工具鋼などの合金添加剤として重要。触媒としても利用される。
硬く、強い光沢を持つ銀白色の金属。耐食性と耐摩耗性に優れる。ステンレス鋼の主要成分であり、めっき、顔料、触媒などに利用。
最も広く利用される金属。安価で加工しやすく、強度が高い。建築、自動車、鉄道など、社会の基盤を支えるあらゆる分野で利用される。
強磁性を持ち、耐熱性、耐摩耗性に優れる。リチウムイオン電池の正極材、超硬合金、磁石、顔料(コバルトブルー)などに利用。
耐食性、耐熱性に優れ、美しい銀白色の光沢を持つ。ステンレス鋼、特殊合金(インコネルなど)、めっき、二次電池などに利用。
最古の金属の一つ。優れた熱伝導性と電気伝導性を持ち、特徴的な赤褐色を呈する。電線、電子機器、建築材料、通貨などに利用。
鉄の防食(めっき)に広く利用される。電池の負極材、合金(真鍮)、ゴムの加硫助剤など、多様な用途を持つ。
希土類元素の一つ。レーザー結晶、蛍光体(赤色)、超伝導材料、合金添加剤などに利用される、先端技術に不可欠な元素。
優れた耐食性と低い中性子吸収率を持つ。原子炉の燃料被覆管として極めて重要。セラミックス(ジルコニア)、耐火物などにも利用。
鉄鋼に添加すると強度と靭性を大幅に向上させる。超伝導材料としても優れ、MRI装置や加速器の電磁石に利用される。
高融点を持ち、高温での強度が高い。特殊鋼や合金の添加剤として、強度と耐食性を向上させる。潤滑剤(二硫化モリブデン)としても重要。
全金属中で最高の電気伝導性と熱伝導性を持つ。美しい輝きから宝飾品に用いられる。写真フィルム、電子部品、抗菌剤などにも利用。
柔らかく融点が低い金属。ITO(インジウム・スズ酸化物)として、液晶ディスプレイやタッチパネルの透明電極に不可欠な元素。
融点が低く、加工しやすい。毒性がなく耐食性に優れるため、めっき(ブリキ)やはんだ、合金(青銅)などに古くから利用されてきた。
半金属性の元素。プラスチックや繊維に難燃性を与える助剤として重要。合金(鉛蓄電池の電極)、半導体材料などにも利用。
希土類元素の一つ。非常に強力な永久磁石(サマリウムコバルト磁石)の材料として知られ、モーターやセンサーなどに利用される。
希土類元素の中で最も強い磁性を持つ。MRI用の造影剤として医療分野で重要。中性子吸収能力も高く、原子炉制御材にも利用。
特徴的なピンク色のイオンを持つ希土類元素。光ファイバー通信の増幅器に不可欠。ガラスの着色剤やレーザー材料としても利用される。
セット内で最も重い元素。全金属元素中で最高の融点(3422℃)を持つ。電球のフィラメント、切削工具、防放射線シールドなどに利用。
密度が高く、柔らかく加工しやすい。放射線遮蔽能力に優れる。鉛蓄電池、はんだ、防音材などに利用される。
鉛の代替として注目される、毒性の低い重金属。融点が低く、他の金属と混ぜて易融合金を作る。医薬品(胃腸薬)、化粧品、はんだなどに利用。
地殻中の元素の存在度で使われる「ppm」は、「parts per million」の略で、100万分の1を意味する質量の割合を示す単位です。
地殻という非常に大きな塊の中に、ある元素がどれくらいの割合で含まれているかを示す際に用いられます。
例えば、酸素(O)の地殻中の存在度は474,000ppmで全ての元素の中で最大です。これは地殻の質量のうち、47.4%が酸素(O)で構成されていることを意味します。